遺産分割事件の現状
裁判所の記録より遺産分割事件の概要がわかります。以下のデータは裁判所のHPからdowloadしたデータをグラフ化したものです。(2018年/平成30年のデータです。)
・遺産分割事件ではどのくらいの相続財産についての事件が多いのでしょうか?
これを見ますと、約75%は5000万円以下の相続財産でトラブルが起きていることがわかります。
・では相続人の数はどうでしょうか?相続人が多い方がもめそうですが。。。
約50%の事件は3人以下で起きていますので、相続人が、配偶者+お子様2人といったごく普通の家族構成の中でもトラブルが生じていることがわかります。
・仮に調停等が始まった場合にはどのくらいの期間がかかり、何回ぐらい裁判所へ出頭する必要があるのでしょうか?
以上の2つのグラフから、半年以内で収まるのは1/3ぐらいで、その場合、2−3回の出頭で済みそうです。それ以上時間がかかる場合は、4回以上の出頭を覚悟しなければならないようです。
・代理人の関与は必要でしょうか?
80%の事件に弁護士が関与していますので、弁護士費用も必要です。
遺産分割協議になると、上記のようにご家族内であってもトラブルが発生し、その後、解決までに多くの時間や費用がかかることもあります。
それを予防するためにも、最も信頼性の高い公正証書遺言をお作りすることをお勧めします。
(上記データ出典: http://www.courts.go.jp/ より ⇒司法統計⇒詳細検索条件指定画面⇒家事編+遺産分割⇒検索⇒総数209件⇒最終ページが2018年/平成30年のデータ)